越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

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教育長答弁


 それでは、ただいまの菊地議員さんのご質問に順次お答えをいたします。
 社会を構成する一員としての主体的な生き方に関する教育、いわゆるシティズンシップ教育は、大変有意義かつ重要なものであると認識をしております。まず、子ども憲章の活用についてのお尋ねでございますが。越谷市子ども憲章の5つのキーワードのうち特に自立、責任の内容は、社会を構成する一員としての主体的な生き方につながるものと認識しております。したがって、子ども憲章につきましては、特に社会科副読本や中学生用人権学習資料に掲載し、活用を図ってまいりました。さまざまな活用事例がございますが、例えば学校では社会科や特別活動、道徳の時間等を通し、主体的な生き方を育むため、よりよい社会の形成に参画する資質や能力の基礎を培うことを重視して、学習を進めてまいりました。今後は、昨年度より市内全小中学校で進めております小中一貫教育の研究を通し、主体的な生き方につながる規範意識や授業規律を確立する取り組み等を一層充実させるため、指導、助言してまいります。
 次に、総合振興計画の周知及び活用についてのお尋ねでございますが。本計画は、市政に関連する全ての要素を含めた市政全般にわたる総合計画であり、ことし4月に第4次越谷市総合振興計画後期基本計画が策定されたところでございます。小中学校とも政治の働きについて学習する際は、発達段階に応じて日常生活と関連させて扱うことが重要でございます。そこで、総合振興計画の活用につきましては、社会科の研修会等で調査研究を行い、学習内容と関連づけて授業の中での活用方法を検討してまいります。
 次に、越谷版子ども会議の実施についてのお尋ねでございますが。本市でも課題を自分たちで見つけ、解決策を練る取り組みをしております。現在「越谷市立中学校スマホ・ケータイを幸せに使うための共有ルール」の作成のため、市内全中学校生徒会役員と教諭、市教委の指導主事で会議を開催し、主体的、協働的に課題解決を進めております。このことは、子ども会議の実例として捉えることができるものと考えております。教育委員会といたしましては、今後とも児童生徒が将来に対して夢や希望を持ち、主体的な生き方ができるよう指導、助言してまいりますので、ご理解賜りたいと存じます。
 次に、(仮称)「学校防災の日」の取り組みについてのお尋ねでございますが。平成29年9月、2学期始業式翌日の課業日に、市内一斉の引き取り訓練を主眼とした(仮称)学校防災の日の実施を計画しております。その実施目的につきましては、初めての市内一斉の避難訓練、引き渡し訓練の実施となることから、約2万7,000人の児童生徒への安全確保とともに、安全かつ円滑な保護者への引き渡しまたは帰宅、さらには児童生徒の自助、共助の意識の高揚を狙いとしております。その実施に向け、現在は小中一貫教育の各ブロックから選出された代表校長15名による学校防災の日連絡協議会を組織して、準備が進められたところですが、市内一斉実施により現実に即したより実践的な訓練となることを期待しているところです。しかし、実際に災害が発生した場合、その規模、時間帯や被害の状況はさまざまであることが想定されます。訓練の詳細については、さらに連絡協議会で検討、準備していくとともに、今後平成29年度に実施した成果と課題を検証し、その重点や実施条件などについて検討を重ねてまいります。
 次に、地域との連携についてという点ですが、児童生徒の安全を確保するためには、学校、家庭、地域が密接に連携することが重要であると認識しております。教育委員会といたしましては、管理職、安全教育担当教員、学校応援コーディネーターやPTAを対象とした防災に関する研修会を開催し、地域と一体となった防災について啓発に努めております。また、既に市内では地域と連携し、避難所開設訓練を実施している小学校がございます。今後その先進的な取り組みや実践例を各学校に紹介するとともに、(仮称)学校防災の日の訓練をさまざまな目的、内容で積み重ねながら、学校、家庭、地域が一体となった防災の充実に向け取り組んでまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。


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