■議会報告

次に、こしがや住まいるマップにおける市民からの情報提供を受ける仕組みづくりについてのお尋ねでございますが。こしがや住まいるマップでは、施設、観光、防災、防犯、通学区域、自治会区域などを地理情報として発信し、GPS機能やルート検索機能を備え、平成25年度の開始以降、多くの方にご利用いただいております。
お尋ねの市民の皆様から情報提供を受ける仕組みでございますが、現在越谷市においては、電子メール、ホームページの投稿フォーム、電子申請等の仕組みをご用意しており、こしがや住まいるマップを利用して情報提供を受ける仕組みについては今のところございません。他の団体を見ますと、菊地議員のご質問にありました鹿児島市を初め近隣では千葉市や戸田市といった団体が、地理情報システムを利用して市民から情報提供を受ける仕組みを持っております。
中でも鹿児島市は、以前から独自の機能として利用者からの自然環境に関する投稿ができる仕組みを持っており、平成21年4月のかごしまiマップの導入に合わせて地理情報に統合したと伺っております。投稿の運用に当たっては、いたずら防止や情報の正確性を保つため、利用者登録や投稿内容の承認なども行っているそうです。
また、県内を見ますと、戸田市がこの12月より、どこプリというスマートフォンアプリを公開しており、環境や子育て、イベントに関する情報を市民や団体から投稿できる仕組みを始めました。このどこプリにつきましても、利用する個人や団体は事前登録が必要とされ、不適切な投稿については管理者が削除するなど、情報の正確性を保つための運用には十分配慮しているそうです。
こしがや住まいるマップなどを利用して市民から地域の課題や情報、場所や投稿者の位置といった附帯情報を一緒に受け取ることは、市民の声を聞く手段の一つとして有効なものと考えており、諸課題の整理とその実現性についての検討を現在進めているところでございますので、ご理解賜りたいと存じます。
次に、地区センター、公民館におけるダンスでの利用状況は、子供たちのチアダンス、ヒップホップなど、また大人の方の社交ダンスやフラダンスなど、さまざまな年齢層の方が多種多様なダンスを行っており、多くの団体が活動の場として地区センター・公民館に登録をしております。
なお、大型館化をした地区センター・公民館では主な多目的ホールを、既存館の地区センター・公民館では大会議室において、ダンスの練習の場としてご利用いただいております。
お尋ねの地区センター・公民館における施設環境につきましては、ダンスの動きや周りと歩調を合わせるのに最適な姿見を、大袋及び蒲生地区センター・公民館以外の多目的ホール及び大会議室の壁等に設置しており、ほとんどの地区センター・公民館では、他の利用者団体の支障にならないよう、引き戸式で収納しているところでございます。
いずれにいたしましても、ダンス教育が必修化されたことに伴い、地区センター・公民館における多目的ホール等の利用や利便性について、今後とも関係機関と十分協議をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。以上でございます。
教育長答弁
それでは、ただいまの菊地議員さんのご質問に順次お答えをいたします。
まず、中学校におけるダンス教育の現状についてのお尋ねでございますが。中学校学習指導要領の改定により、平成24年度から第1学年及び第2学年におけるダンスの学習が必修化され、本市におきましても、学習指導要領の狙いにある、イメージを捉えた表現や踊りを通した交流を通して仲間とのコミュニケーションを豊かにする、仲間とともに感情を込めて踊ったり、イメージを捉えて自己を表現したりするなどの運動の特性を味わわせることができるよう、全ての中学校で授業に取り組んでおります。
ダンスの指導に際しましては、文部科学省が作成した新学習指導要領に基づく中学校向けダンスリーフレットや学校体育実技指導資料第9集「表現運動系及びダンス指導の手引」などを活用し、ひとり学びやペア学習、グループ学習、一斉指導などさまざまな学習形態を組み合わせて取り組んでいます。特に共同学習の視点から学び合いを重視し、仲間同士の動きを見て互いに評価したり、一緒に踊って交流したりしながらコミュニケーションを豊かにする授業を実践しております。さらに、デジタルカメラや今年度から導入が開始されたタブレット端末の動画機能を活用し、録画した動きを50インチテレビに映し出し確認するなど、より効果的な指導方法の工夫を図っております。
平成26年度の市内中学校における予定も含めたダンス授業の実施状況でございますが、必修化された第1学年と第2学年では、1校当たりの平均授業時数はそれぞれ7時間で、これは保健体育の年間授業時数の6.7%になります。また、創作ダンスがダンス授業全体の38.2%、フォークダンスが7.9%、現代的なリズムダンスが53.9%となっており、ロックやヒップホップのリズムを中心とする現代的なリズムダンスに取り組む学校が多くなっております。
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