■議会報告

教育長答弁
それでは、ただいまの菊地議員さんのご質問にお答えをいたします。
幼保小の連携と小1プロブレムに対する取り組みについてのお尋ねでございますが。教育委員会といたしましては、幼稚園、保育所等と小学校の連携の強化を一層推進し、接続の円滑化を図るとともに、小1プロブレム等の課題改善に取り組んでおります。
具体的には、平成23年度から幼保小連携推進研修会を開催し、各箇所で実施していることの情報交換や、幼保小の連携のあり方の検討を行ってまいりました。この研修会では、連携の方向性を示すとともに、連携内容の調整を行っております。この結果、幼稚園、保育所等と小学校の教職員が互いの現状を把握するとともに連携の重要性を再確認し、幼稚園や保育所等、小学校それぞれにおける具体的実践に結びついております。
例えば入学後の学校生活にスムーズに入れるようにするための取り組みとして、幼児を対象とした小学校での授業体験や校舎見学の実施、幼稚園や保育所等の教職員と小学校の教員が一緒に授業を行うなど、子供同士の交流を図っております。
さらに、送付された指導要録などの抄本等をもとに情報交換を行い、指導の継続を図っております。
また、埼玉県教育委員会が入学前後5カ月間のカリキュラムについて示した接続期プログラムを活用しながら情報交換をいたしました。
その結果、小学校の生活が円滑にスタートできるよう入学の3カ月前から徐々に机上での作業活動をふやし、長く座る体験を積むような取り組みも見られるようになりました。
さらに、保護者の小1プロブレムへの不安解消や意識向上に向け、就学時健康診断の際に、保護者を対象にした子育て講座等を市内全小学校で行っており、日ごろのしつけの見直しとなった、入学に向けてやるべきことがわかったなどの声が寄せられております。
また、教育センターでは、保護者の小学校入学に当たっての不安解消を目指し、教育相談リーフレットを幼稚園や保育所等を通じて各家庭に継続して配布しております。
いずれにいたしましても、教育委員会といたしましては、幼保小の連携の強化を一層推進し、接続の円滑化を図るとともに、小1プロブレム等の課題改善に努めてまいりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
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