越谷市議会議員 きくち貴光
 
 

■議会報告

 

市長答弁


 ただいまの菊地議員さんのご質問にお答えをいたします。
 おっしゃるとおりでございまして、その点はこの宣言文を政策会議にかけたときも、「この」という意味についての問題が提起をされました。この宣言文を読んでいただければおわかりかと思いますが、この文からしますと、菊地議員さんが最初におっしゃったように、「この」というのはあくまでも前段のさきの大戦による戦禍に見舞われ、世界で唯一の被爆国としてとうとい命や貴重な財産を失ったということが「この」ということにかかる。これは、なぜかというのは、この部分で言いたかったことは、要するに過去の戦争の悲惨さ、核兵器の恐ろしさということをここで言っているわけでございます。将来については、その後段の「わたしたちは」以下の「世界の恒久平和を希求し」ということの中で、これから将来に向けた平和を願うという文章の構成にしたものでございます。ご理解を賜りたいと存じます。
 以上でございます。

第45号議案に対する討論

○討論


 議長の許可をいただきましたので、市長提出第45号議案につきまして、賛成の立場より討論させていただきます。
 世界の恒久平和実現を希求する一人の人間として、今般越谷市が平和都市宣言を行うことは、まことに同慶の至りです。私は、少年時代に世界平和を実現するために将来議員になろうと思いました。今回その一歩が踏み出せる、そんな気持ちを抱いております。私ばかりでなく、この議案につきましては、会派を超えて各議員ともそれぞれに自分なりの平和に対する熱い思いを持っていらっしゃることが、本会議での議案に対する質疑、また付託されました総務常任委員会での審査でのさまざまな発言から酌み取ることができます。
 その中の一つ、総務常任委員会の場において、石川議員が行った賛成討論の中に、50年の市政の中でたびたび議会として戦争や核についての決議や意見書が採択されてきた経緯の話があり、改めて議会の先人たちの思いを知った次第です。今回市制施行50周年を節目として越谷市が平和都市を宣言しようとしておりますが、宣言文について過去のそれらの決議や意見書の内容、また議案の提案理由にあった近年の世界情勢、今も多くの人々が苦しんでいるという事実、そういったことが盛り込まれていれば、もっとよい宣言文になるのではないか、そういう思いも実はいたしております。
 それはさておいて、さきの大戦の悲惨さや核兵器の恐ろしさを後世に伝えることのみにとらわれず、今なお世界じゅうで頻発する戦争や紛争、テロの脅威などが存在するということを今後も市民と一緒に考えていきたい、そのように思っております。
 およそこの世にいるすべての人に対して、戦争に賛成するか反対するかを問えば、圧倒的大多数が反対と、声を大にして言うことでしょう。ここに改めて市民とともに世界平和実現の一歩を踏み出すべく、この議案に賛成し、もって議員の皆様方のご賛同をお願い申し上げ、賛成討論とさせていただきます。

 

 
 


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