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政治や経済・文化・歴史などさまざまな事柄について、きくち貴光の考えや想いを随時載せます。なお、「鷹隠(よういん)」とは、きくち貴光の号です。

■バングラディッシュへの支援
 バングラデシュは人口およそ1億4000万人。首都はダッカである。国民の多くはイスラム教徒であり、イギリス統治下のインドが独立するとき、同じイスラム教徒ということで現在のパキスタンと同じ国家として独立を果たす。しかし、パキスタン人による支配を嫌い、1971年にバングラデッシュとして再度独立を果たす。国旗は日本をモデルとしていて日の丸の白地の部分が緑となっている他はよく似ている。

 世界の中でも最も貧しい国の一つにあげられるこの国に対して日本は積極的な援助を行なっている。ODA(政府開発援助)の額でいうと、2003年には無償資金協力は9463万ドル、技術協力は3301万ドルとなっている。ちなみに東アジアから南アジアにいたる国の中では無償資金協力額では第1位となっている。ちなみに第2位はインドネシアで8236万ドル、第3位は中国で7263万ドルである。ただしこの2国は無償以外にも有償資金援助や技術協力はかなりの額になっている。

 さて、その支援の内容であるが、2003年は「ポリオ撲滅計画」のためのユニセフに対する無償、緊急産科医療サービス強化支援計画、人材育成奨学計画、第5次多目的サイクロンショルター建設計画(詳細設計)などであった。つづく2004年は「第2次初等教育開発プログラムによる初等教育向上計画」のためのユニセフに対する無償、「小児感染症予防計画」のためのユニセフに対する無償、第5次多目的サイクロンシェルター建設計画、人材育成奨学計画、水質検査システム強化計画となっている。

 また、民間レベルでも支援を行なっており、埼玉県のロータリークラブでは共同で、1989年にバングラデッシュ第2の都市チッタゴンの近くに小学生から高校生までが学ぶ「ロータリー・ベタギ・ユニオンハイスクール」という学校を建設し、地元の子供たちに教育の機会を与えている。ここでは日本語教育も行なわれ、奨学金制度を利用して日本で学ぶ機会も与えている。

 さらに、ロータリー・エスカンダー・テクニカル・センターと命名された新たな職業訓練センターも設置され、これは古い旧校舎を改造し、そこにパソコン20台、ミシン20台からの設備を置いたバングラデッシュとしても最新鋭の職業訓練校であるとのことである。近い将来には溶接工や電気技師を養成するコースの設置も計画されており、幅広い技術を取得する良い場所となると思われる。

 独立を達成して以来今年で35年になるが、まだまだ国の発展度合いが低く、援助を必要としているのが現状である。しかし、日本がこうした地道な支援を重ねることによってその国の人たちに感謝され、それがひいてはアジア地域の安定や世界平和の実現に一歩近づくのであるならば、これからも積極的に続けていくべきであると思う。

(2006年4月11日)


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