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■投票率について
 投票率の低下が昨今の問題となっている。国政選挙は、社会に与える影響度が強く関心が高いためか、ある程度の投票率となるが、身近な存在である自治体の議員を選ぶ選挙は、投票に行かない人間の方が多くなっているのが現状である。

 先般の越谷市議会議員選挙における投票率は43.3%であった。有権者は244,828人で、投票に行った人は106,004人である。その直前に行なわれた埼玉県議会議員選挙は40.24%で、有権者は244,808人、行った人は98,521人であった。

 より身近という点では、県議よりも市議の方が上かもしれないから、その意味では多少とも市議選の投票率が県議選のそれを上回ったのは良かったのかもしれないが、投票に行く人間と行かない人間とを較べた場合、行かない人間の方が多いというのはやはり問題がある。

 もちろん、行かない人間にはそれなりの理由があるだろう。政治が分かりにくい、候補者の顔が見えない、政治家はみんな悪いことしかしない、など。だから行かないのだとすればそれは立候補する側の問題であろう。少なくとも、そういった点を改善することができない人物は候補者たりえないといえるかもしれない。

 しかし、だからといって投票に行かなければ状況はなお変わらないのだと思う。投票というものは一人一人が政治に対して直接考えをぶつけるものである。法律の精神に「権利の上に眠る者はこれを保護せず」というものがあるが、直接政治に対して考えをぶつけられる権利を放棄するのはどのようなものであろうか。

 選挙というものは、これからの自分の4年間がどうなるのか、どうあるのが理想なのかを意思表示するものである。その意味で、一人一人が真剣に捉えなければならないものであるとは思う。

(2003年)


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